悩まされてきた上司のパワハラを告発する方法
上司のパワハラを告発する為の段取り
1.パワハラなのか、指示・指導なのかを見極める。
本当にそれがパワハラなのか、単なる指導なのか。上司と部下、ましてや人が異なれば感じ方が異なるのは当たり前。単に「口調が強い」だけで恐怖を感じる人もいます。
「口調が強い」だけではパワハラとは定義しにくいので、「暴言(バカ・アホなど)」が含まれているか、「暴力(殴る・蹴る)」あるのか、を十分に見極めた上で次のステップに移りましょう。
パワハラの定義については別記事にてご紹介していますのでご確認ください↓
2.パワハラの証拠集め
普段されているパワハラをただただ耐えているだけではダメ。度が過ぎる行為については必ず行われた行為に対して「実際行われた行為の証拠」を集めておくことが大切。
これは毎日の積み重ねが重要になってくるので、パワハラを受けていると感じているのであれば今すぐに証拠を蓄積しておくべきです。
パワハラ行為を録音する
私も実際に行った手法ですが、手軽に出来る証拠集めとして「音声録音」があります。スマホに標準装備されている「ボイスレコーダー」で十分です。
スマホの要領があれば裕に十数時間は録音できるので、パワハラ行為がいつ起こるか予測がつかない場合は出社と同時に録音をONにしてデスクの上に置いておいても良いです。パワハラが無い日は削除すればよいし、発声した場合にはその前後だけ切り取れる機能が最近のアプリには備わっているので録音時間を気にせずに実行しましょう。
仲間に証人になってもらう
既にパワハラ行為を散々行われている場合、そうした上司は大抵他の人間にもパワハラをしているはずです。パワハラを受けている人同士傷をなめ合うのではなく、徒党を組んで立ち向かっていきましょう。今後上司のパワハラに耐えられない限界を迎えた場合、「証人になって」とお互い約束しておくべきです。若しくは、一人がパワハラを受けている時にもう一人が録音して証拠を集めるなど、協力していきましょう。
3.自分の精神的・肉体的限界値の確認
次のステップは、現在の自分へのダメージを知る事です。日本的サラリーマンであれば、出来る事なら事を荒げる事無く、上司が異動するか自分が異動となるかすれば事なきを得るのですが、ここまでお読みいただいているあなたはそこまで我慢できない状況が続いている事でしょう。
そこで、自分が精神的・肉体的につぶれてしまう前に行動を起こすことが最重要です。パワハラ上司の為に自分が潰れるなんてこんなに悔しい事はありませんし、家族の為にも原価前に行動を起こすべき。潰れてしまっては行動も起こせず、泣き寝入りするだけで今後のあなたの人生を会社が助けてくれる訳でもありません。
パワハラにより精神的にダメージを受けていないか
「朝、仕事に行こうとするが体が動かなくてベッドから出る事が出来ない・・・。」これは実は、かなり末期症状です。僕の経験ではこのレベルになるとかなり精神的ダメージを被っています。僕はこの状態になり、精神的限界を感じて行動を起こしました。
肉体的パワハラで体にあざなど出来ていないか。
あからさまな暴力を振るう上司は少ないと思う(暴力は下手したら警察沙汰ですし、そこまで頭の悪い上司はいないでしょう)ので、①の精神的ダメージと言うのが大半かと思いますが、もし暴力を受けているのであれば、体のあざの写真など、残しておくことが重要です。
上司のパワハラに精神的限界を感じた際に行うべき行動
正直、精神を完全に病んでしまってからでは遅いです。抗うつ剤を飲みながら耐えるなどもってのほかです。そうなる前の段階まで来たら、行動を実行せざるを得ません。ここから具体的な行動に移していきます。
精神的ダメージがある場合は今すぐに会社を休む事!
日本的サラリーマンは死んでも会社に行かなければ!と考えがちですが、精神的に追い詰められた以上、会社を今すぐ休んでください。健康であれば、また働く事は出来ますが、精神を病んでしまった場合、下手をすると一生社会復帰出来ない可能性もあります。打ち合わせ?会議?そんあの知ったこっちゃありませんよ。一番大事なのはあなたの健康と人生。それより重要なものはありません。這いつくばってでも会社に行くのが美徳。そうした時代は終わりました。気にしないでください。
メンタルクリニックで「鬱」または「適応障害」の診断書をもらう。
最近はメンタルクリニックも多く存在しますので、検索すればすぐ家の近くにメンタルクリニックがあると思います。まだ精神的限界の手前であれば、医師に現状をお話し(パワハラの事も含めて)さえすれば「適応障害」という鬱病一歩手前ですよ!という診断書を書いてくれるはずです。一方でもう「鬱状態」と診断された場合はもはやドクターストップですので、上司を告発する事は一旦後回しにして、すぐに長期の休みを取りましょう。
「適応障害」の診断書を入手した場合
1.会社の人事総務の役員、または社内のパワハラホットラインへ告発する。
パワハラ上司が例えば課長であれば、通常その上の人間である「部長」に告発するのが普通かな、と考える人がいるかと思います。しかし、私の経験上、部長もその部署を束ねている人間である以上、部署内で問題が起こる事を嫌がりますし、課長をコントロールできていなかったとみられて自分の評価が下がる事を気にして表沙汰にしないようにしようと考えることが予想されます。なので、上司の上司、ではなく、会社の経営層である役員に対して告発を行うべきです。さらに、パワハラ・セクハラに対して責任を持つであろう総務・人事系の役員に対して告発してください。必ず対応してくれるはずです。
もしくは、役員への相談に勇気がいる場合には、最近の会社であれば「パワハラホットライン」が設置されている会社も多いかと思いますので、そこへ連絡しましょう。ホットラインに連絡が入ると、いずれにしろ人事の役員級には話が通ると思います。
2.上司のパワハラの事実と、精神的・肉体的ダメージ具合を伝える。
どの様なパワハラがあったのか伝える。
現実にどの様なパワハラがあったのか、極力正確に(発生日、内容など)を伝えましょう。
パワハラ上司を懲らしめたいなら録音内容はまだ出さない。
そして、ここで録音した内容上がればその証拠がある事を伝えても良いのですが、僕だったらまだ録音していた事を言いません。告発を受け、そのパワハラ上司が内容を認めない時に遂に録音を相談先へ公開します。そうすれば上司は嘘をついていた事になり、処分も重くなるでしょう。それを狙います。
精神的・肉体的ダメージ状況を伝える
「適応障害」の診断書があればその写しを提出するのが手っ取り早いですが、貰っていない場合には、上司を前にすると体がこわばる、冷や汗が出るなど、具体的な現象を伝えましょう。相談先も体の異変を聞いて、限界にきているのだなと感じてもらえるはずです。
3.パワハラ上司と別々の職場環境を希望する
いくらパワハラ上司が改心したとしても、同じ職場でまた働くなんてことは出来っこありません。必ず、「もう一緒に働く事はできません」と申し出ましょう。でないと、「上司も改心した様だし、今後はパワハラのない様にと指導しました」で済まされてしまいます。
4.上司がパワハラを認めなかった場合
録音したパワハラ音声を相談者へ公開する。
ここまで告発しても上司が認めない場合、客観的事実として「録音した音声」を相談者へ公開しましょう。上司が否定していたのであれば嘘をついていた事になり、今後の処分も重くなることでしょう。また、証言者として仲間になっておいた同僚に証言を頼む事も検討しましょう。客観的に見てパワハラであるという証拠が第三者の証言として追加されれば会社も至急対応してくれるでしょう。
まとめ
・証拠を必ず収集しておくこと。
・パワハラ被害者の仲間をつくっておくこと。
・精神的限界が近いと感じたらすぐに行動する事。
・メンタルクリニックで適応障害の診断書を貰う事。
・相談は人事総務の役員レベル、またはホットラインへ。
・パワハラ上司が否定したら証拠を公開して潰す事!
上司のパワハラが原因で会社を辞めるつもりなら別の方法もあります(別記事にて)
と、ここまでは、同じ会社で働き続ける事を前提としたお話しでした。もし仮に、会社がパワハラ上司を擁護したり、納得いく対応をしてくれない場合、会社に見切りをつけて転職を決意する人も多いかと思います。僕もそのうちの一人でした。なので次は会社を辞める前提で僕が実践したパワハラ上司に復讐する方法を伝えます。
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